かき消す

今朝、気づいた。

どうやら私は、

私が体験してこなかった苦しみを体験している人に対して、敬意があったのだっ!と。

やりたくないことを、耐えてやる。

我慢、辛抱、忍耐。

それらを私はしてこなかった。

できる人はすごいな。と、奥の奥で思っていたんだな。

だからか~。と思う節がたくさん浮かぶ。

でも、それが抜けてきた。だから、今朝気付けたんだろう。

いらないいいらない。

我慢、辛抱、忍耐を美化する世界。私はそこにいたようだ。

 

人間なのか?日本人なのか?わからないけど、美化することが得意である。

美意識、美徳、美学。美しいことにして片付ける。

色付けすると、まんまがわからなっていくもんだ。

 

先日、リリーシング中にすぐ横の道路で草刈り機の音が響いた。

さっきまで聴こえていた音楽が聴こえなくなった。

今までは、それは当たり前だった。

でも今回は、それが不思議だった。

どれだけ耳を澄まして音楽を聴きとろうとしても、聴きとれない。

あるはずなのに、ないように思える。

あるのに消える。これがかき消されていくってことなんだな~。と、かき消される現象を理解した。

すりかえ、上書き、ふたをする。

 

肉体の歪みも、意識や思いも、かばってかばって上乗せされて、あったものがかき消されていく。どんどん積み重なってあたかも何もないような錯覚を起こすのだ。

掘っていくと出てくるよ。解消されていない、ただ自覚できていなかっただけのものたちが。

 

私の大改造はまだまだ続く。今日はどこまで掘れるかな~。

掘って掘って、掘り出して、軽くなりたかったらみちなしへ。