死に方のバリエーション

私が書いた本、ひまつぶしのとも3に、

生き物は、生まれた時から死にかけだ。

という言葉を書いた。

 

人間の場合、胎内で肉体を形成し、母体から飛び出る。その時が生まれるとき。

と、とらえると、胎内で肉体を形成している間、生まれる準備をしていることになる。

そしてその後はいったい何をしているのだろう?

生まれた後は、そうそう。死ぬ準備。

これからは、肉体を滅ぼしていくことをするんだ。

大きく見ると、

地球上の大半の生き物は、朽ち果てるという体験をしているに過ぎない。

どう生きるか?=どう死ぬか?どう朽ち果てるか?ということになる。

生き方のバリエーションは、死に方のバリエーションな~のだ。

 

死に方というと、その直前の、最後のとどめのことと捉えられがちだけど、生まれたときに死ぬことをスタートしている。

100年かけて死ぬ人もいれば、1時間で死ぬ人もいる。

何をしていても、人は自分を死なせているのだ。

これといって何もしていなくても、寝ていても、働いていても、楽しいことをしていても、つらいことをしていても、怒っていても、笑っていても、考えていても、他人と関わっても関わらなくても、健康志向でも、肉体を鍛えても、何かができてもできなくても、呼吸をしているだけでも。生ものは劣化していく。

 

ぜ~~~んぶ肉体を朽ち果てさせていくことなんだ。

 

人生のバリエーションは、こんなことをして死んだ。という死に方のバリエーション。

私は結婚しなくても死んだよ。結婚をしなくても死ねるもんなんだね。

僕は戦争をしたけど、戦争をしてないのに死んだ人もいるらしい。

女をやっても男をやっても犬をやっても。

何を体験しても死ねるもんなんだね。

一生懸命でも、ぼけ~っとしてても死ぬ。きっとね。

 

あなたはどんな風に自分を死なせていってますか~?

楽しんでますか?つまらないですか?

苦しいことも嬉しいことも色々。なんでも死に方体験。

みんなそれぞれなんだ。

最後のとどめはどうくるか?それはさっぱりわからない。

やりたいことがあったら、死ぬ準備中にできるだけやれるといいね。

と、私は思う。

 

今日は快晴。そして予約は全くない。

さ~て何をしようかな。

自分をリリーシングしながら、ポカポカ陽だまりで劣化中。